エアコン使用中の換気、本当に必要?効果的な換気方法と専門家が教える注意点を紹介!
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皆さん、こんにちは。宮城県塩竃市を拠点に仙台市を中心としてガス・石油設備、空調設備、リフォーム工事を手掛ける設備工事会社の株式会社 菜花空調_みんなの設備屋さんです。
エアコンが効いた快適な部屋。わざわざ窓を開けて換気するのは、「せっかく涼しく(暖かく)なった空気が逃げて電気代がもったいない…」「面倒くさいな…」と感じてしまいますよね。
多くの方が、エアコンは「空気をきれいにしながら換気もしてくれている」と思いがちですが、実はそこに大きな落とし穴が潜んでいます。
知らないまま窓を閉め切っていると、集中力の低下や頭痛、アレルギーの悪化など、気づかぬうちに心身に不調をきたしているかもしれません。
この記事では、「なぜエアコン使用中に換気が必要なのか」という根本的な理由から、電気代を無駄にしない効率的な換気のテクニック、夏と冬それぞれの季節に合わせた最適な方法まで、空調の専門家が分かりやすく解説します。
エアコン使用時は換気が必要!換気をした方が良い理由とは
「エアコンをつけているから空気は大丈夫」と思っている方も多いかもしれませんが、結論からお伝えすると、定期的な換気は必要不可欠です。
なぜなら、ほとんどのエアコンは換気を行っておらず、そのままでは室内の空気がどんどん汚れていってしまうからです。 ここでは、換気をした方が良い3つの具体的な理由を解説します。
理由①:一般的なエアコンは冷暖房時に換気をしていない
まず知っておきたい大前提は、一部の特殊な機種を除き、一般的なエアコンは室内の空気を換気する能力がないということです。
多くの人が、室外機を通じて外の新鮮な空気を取り入れていると勘違いしがちですが、実はエアコンは「室内の空気を吸い込み、それを冷たくしたり温かくしたりして、再び室内に戻している」だけなのです。
つまり、室内の空気はただ循環しているだけで、汚れた空気が外に出て、きれいな空気が入ってくるわけではありません。
理由②:二酸化炭素(CO₂)濃度の上昇で、頭痛や眠気の原因に
窓を閉め切った部屋に人がいると、呼吸によって二酸化炭素(CO₂)の濃度が時間とともに上昇していきます。
CO₂濃度が高くなると、人体に様々な影響を及ぼします。例えば、集中力の低下、眠気、頭痛、倦怠感などを感じやすくなることが知られています。
「エアコンの効いた部屋で仕事や勉強をしているとなんだか眠くなる…」と感じる場合、それは単なる疲れではなく、室内のCO₂濃度が原因かもしれません。
理由③:ハウスダストやアレルゲンが室内に充満してしまう
換気がされない部屋では、ホコリ、ダニの死骸やフン、ペットの毛、花粉といったハウスダストやアレルゲンの逃げ場がありません。 これらはエアコンの風によって室内に舞い上がり、空気中を漂い続けます。
アレルギー体質の方や喘息をお持ちの方、そして体の小さいお子さんにとっては、症状が悪化する原因にもなりかねません。定期的に換気をしてこれらの汚染物質を屋外へ排出することは、家族の健康を守る上で非常に重要です。
お部屋の空気を効率よく入れ替える「基本テクニック」
換気の重要性はわかったけれど、「具体的にどうすれば効率よく空気を入れ替えられるの?」と思いますよね。
ただやみくもに窓を開けるだけでは、時間がかかったり、効果が半減してしまったりすることも。ここでは、お部屋の状況に合わせた3つの基本テクニックをご紹介します。
窓が2つ以上の場合 ⇒ 対角線上に「空気の通り道」を作る
お部屋に窓が2つ以上ある場合、最も効率的な換気が可能です。ポイントは「空気の通り道」を作ること。
空気の入口と出口を作るイメージで、お部屋の対角線上にある窓を2ヶ所開けましょう。
こうすることで、新鮮な外気が部屋の隅々まで行き渡り、よどんだ空気をスムーズに外へ押し出してくれます。
窓を全開にする必要はなく、それぞれ5~10cm程度開けるだけでも十分な効果があります。
窓が1つの場合 ⇒ 扇風機やサーキュレーターを「外向き」に使う
ワンルームなどで窓が1つしかない場合は、扇風機やサーキュレーターを活用しましょう。
ここでの重要なコツは、扇風機を部屋の中に向けるのではなく、開けた窓の外側に向けて設置することです。
こうすることで、室内にこもった汚れた空気を強制的に外へ排出できます。部屋の空気が外に出ると、その分、ドアの隙間などから新しい空気が自然と室内に流れ込んできます。
窓がない場合 ⇒ 「換気扇」や「他の部屋」と連携する
書斎や納戸など、窓がない部屋の場合は、家全体の空気の流れを意識することが大切です。
まずはその部屋のドアを開け、一番近くにあるトイレやキッチンの換気扇を回しましょう。換気扇が室内の空気を外に排出してくれることで、窓のない部屋の空気も引っ張られるように動いていきます。
換気扇が遠い場合は、窓のある部屋の窓を開け、そこから窓のない部屋に向かってサーキュレーターで空気を送ってあげるのも有効な方法です。
電気代を抑え快適さを保つ!季節別の換気方法とは?
「換気のたびに、せっかく快適になった室温が元に戻ってしまう…」「電気代が心配…」というのは、誰もが感じることですよね。
実は、換気をする際にエアコンの電源を毎回ON/OFFするのは逆効果です。エアコンは電源を入れてから設定温度に到達するまでが最も電力を消費するため、こまめに消すよりも「つけっぱなし」で運転させた方が、トータルの消費電力を抑えられることが多いのです。
それぞれの季節に合わせたコツをご紹介します。
夏に適した換気方法
蒸し暑い外気が入ってくる夏の換気。少しの工夫で、室内の涼しさを保ちながら上手に空気を入れ替えましょう。
- エアコンは運転させたまま、設定温度を一時的に低くする
換気によって室温が上がるのを見越して、窓を開ける直前に設定温度をいつもより1℃ほど下げておくのがおすすめです。こうすることで、換気後もすぐに快適な室温に戻りやすくなります。 - エアコンからなるべく離れた位置の窓を開ける
エアコン本体の近くの窓を開けてしまうと、吹き出した冷たい空気がすぐに外へ逃げてしまいます。すると、エアコンは「まだ部屋が冷えていない」と勘違いしてフルパワーで稼働し続け、余計な電気代がかかる原因に。冷房効率を落とさないためにも、換気はエアコンから一番遠い窓で行いましょう。
冬に適した換気方法
寒い冬は、できるだけ室温を下げずに換気したいもの。暖かい空気を効率よく保つのがポイントです。
- 5分程度の短い換気を心がける
暖かい空気は冷たい空気よりも軽いため、窓を開けるとすぐに天井付近から外へ逃げてしまいます。室温の低下を最小限に抑えるためにも、換気は1回5分程度の短い時間で済ませるのが効果的です。 - エアコンは運転させたままでOK
夏と同様、暖房もつけっぱなしのまま換気しましょう。部屋が暖まっている状態なので、窓を閉めた後の室温の回復も早くなります。また、冬は空気が乾燥しがちです。換気をすると湿度が下がるため、加湿器を使用している場合は、換気後に再度加湿することも忘れないようにしましょう。
換気しても空気がスッキリしない…本当の原因は「エアコン内部」かも?
ここまでご紹介した方法で換気をしているのに、「どうも部屋の空気がスッキリしない」「エアコンをつけると、なんだかカビ臭いようなニオイがする…」と感じることはありませんか?
その不快感、もしかしたら本当の原因は「エアコンの内部」に溜まった見えない汚れかもしれません。
ご家庭で掃除できるのは、手前のフィルター部分まで。しかし、エアコンの心臓部である熱交換器や、風を送り出す送風ファンといった内部の部品は、ホコリや湿気が溜まりやすく、カビや雑菌の絶好の繁殖場所になっています。
この汚れを放置したままエアコンを稼働させると、せっかく換気をしても、内部に潜むカビの胞子や雑菌を部屋中に撒き散らしていることになりかねません。
ご家庭でこの内部の汚れまで掃除するのは非常に難しく、故障の原因にも繋がります。根本から解決するためには、専門家による対策が必要です。
解決策①:プロによる「エアコンクリーニング」で内部を徹底洗浄
まずは、専門家による「エアコンクリーニング(分解洗浄)」で、内部にこびりついたカビや汚れをリセットするのがおすすめです。プロの技術と専用機材で、普段は見えないファンの隙間や熱交換器の奥まで徹底的に洗浄します。
- 嫌なニオイが消え、空気がクリーンに蘇る
- アレルギー対策にも繋がり、家族の健康を守る
- 冷暖房効率が回復し、電気代の節約にも繋がる
長年蓄積した汚れを解消し、エアコン本来の性能を取り戻すために、一度プロのクリーニングを検討してみてはいかがでしょうか。
解決策②:省エネ&高機能な「最新エアコン」への買い替え
もしお使いのエアコンが10年以上経過しているなら、「最新の省エネエアコン」への買い替えも非常に有効な選択肢です。
古いエアコンはクリーニングをしても性能が回復しきれなかったり、電気代が高かったりする場合があります。最新のエアコンは省エネ性能が格段に向上しているだけでなく、便利な機能も満載です。
- 面倒な窓開けの手間を減らす「換気機能付き」モデルも
- 高い省エネ性能で、毎月の電気代を大幅に削減
- フィルター自動おそうじ機能で、日頃のお手入れが格段に楽に
長い目で見ると、クリーニングを繰り返すよりも買い替えた方が、快適性も経済性も高まるケースは少なくありません。
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まとめ
今回は、エアコン使用時の換気の必要性と、その効果的な方法について解説しました。
ほとんどのエアコンは室内の空気を循環させているだけで、換気は行っていません。そのため、窓を閉め切ったままだと二酸化炭素の濃度が上がったり、ハウスダストが溜まったりして、気づかぬうちに私たちの健康に影響を及ぼす可能性があります。
もし、今回の記事で紹介した換気を試しても空気のスッキリ感を実感できない場合は、エアコン内部の汚れが原因かもしれません。その際は、プロによるクリーニングや最新機種への買い替えも有効な解決策となります。
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