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2023/08/16

エアコンの水漏れは放置しないで!プロが教える応急処置と予防策

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皆さんこんにちは。宮城県塩竈市を拠点に、エアコンやガス給湯器の販売・取付工事を行っている株式会社菜花空調です。

エアコンを使っているうちに、本体や室外機から水漏れが起こることがあります。水漏れを放置したままエアコンを使い続けると、エアコン本体にダメージを与えるだけでなく、生活空間にも悪影響を及ぼす可能性が発生します。

本記事では、エアコンから水漏れが起こる原因や予防策など、エアコンの水漏れについて解説します。



■エアコンから水が出てくる原因


エアコンは、内部に設置された熱交換器によって暖かい空気を急激に冷やすことで、冷たい風を送り出す仕組みです。このため、エアコンの内部に水滴が発生するのは正常な状態です。一方、エアコンの水漏れは、エアコン本体から水が漏れ出したり、エアコン本体の後ろから壁づたいで水が漏れたりする状況を指します。

正常な稼働では、エアコン内部に発生した水は、ドレンホースと呼ばれる管を通って室外へ排出されます。このドレンホースに、詰まり・破損・接続部分や先端の不具合など異常が起きると、水が排出できなくなり、エアコンから水漏れする原因となるのです。

エアコンから起こる水漏れの多くはドレンホースが原因ですが、他にもフィルターや熱交換器の汚れ・部品の故障・部屋の気密性が関係している場合もあります。



■エアコンの水漏れを放置するデメリット


エアコンに水漏れが発生しても、使い続けることは可能です。しかし、そのまま放置するとデメリットが発生するため、できるだけ早く対策を取ると安心です。主なデメリットをいくつか見てみましょう。


・部屋の床や壁が汚れる


エアコンの本体から漏れ出した水をそのままにしておくと、床や壁が水浸しになってしまいます。時間が経つにつれ、水の跡が消えにくくなるだけでなく、シミやカビが発生します。カビは湿気を好物としており、長時間湿気が多い状態が続くとカビが大量発生するのです。

さらに、建物の内部にまで水が浸透してしまうと、建物の構造部分に腐食が生じ、建物の耐震性に影響が及ぶ可能性もあるほどです。床や壁の張り替えが必要になると、大きな出費が必要です。建物の構造部分の補修工事が必要な場合、さらに大掛かりな工事をしなくてはなりません。

水漏れが発生した時点で、バケツやビニールシートを使って養生しても、水漏れそのものを防ぐことはできません。毎日の生活にも支障が出るため、水漏れを放置するのは避けましょう。


・エアコン内部にカビが発生し室内環境が悪化する


エアコン内部はもともと湿度が高く、カビが好む環境条件が整っています。この状態に水漏れが加わると、さらにエアコン内部の湿度が上がり、カビが多く発生・繁殖してしまいます。

エアコン内部に発生したカビは、風に乗って部屋中に撒き散らされます。これにより、部屋中に嫌な臭いが発生するだけでなく、カビが混ざった空気を吸い込むとアレルギー症状が出る人もいるため、要注意です。


・エアコンの故障や火災の原因になる


エアコンは電化製品のひとつであり、通常の使用であれば電気系統の部分に水が入り込むことはありません。しかし、水漏れにより電気系統に水が到達すると、電気がショートしてブレーカーが落ちてしまいます。それだけでなく、ショートにより発生した火花がホコリなどに引火すると、状況によっては火災の原因にもなってしまうのです。

NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)の発表によると、平成30年から令和4年の5年間に、エアコンを原因とする事故が343件発生しています。事故のほとんどは火災事故であり、水漏れも火災の原因となりうるひとつです。事故の多くは6月から8月の夏期に発生しているため、夏期のエアコンの使用には十分注意が必要です。
(参考:https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2023fy/prs23052502.html



■エアコンが水漏れした時の応急処置


エアコンの水漏れを発見したら、すぐに以下の応急処置を取りましょう。


・エアコンの電源を切り、コンセントを抜く


まず、水漏れを止めるために、リモコンでエアコンの電源を切ります。その後、コンセントを抜いて感電を防ぎましょう。

ただし、コンセントが濡れていると感電の危険性があるため、コンセントを触らずにブレーカーを落としましょう。


・エアコンの周辺に置いてあるものを移動する


エアコン本体や配管の中に溜まっている水が排出される場合もあるため、エアコンの周辺にある家具や家電などを別の場所へ移動します。ベッドや大きなタンスなど、動かすのが難しいものは、大きなビニール袋などで覆って水がかかるのを防ぎましょう。

家具や家電などを移動させた後、周辺に垂れた水を雑巾で拭き取ります。濡れたままにしておくと、壁や床が痛んでしまいますので、しっかりと拭き取ることが大切です。


・水が落ちる可能性がある場所へバケツを置く


エアコンを止めても、水漏れがすぐに止まらない可能性もあります。エアコンのすぐ下など、水が落ちる可能性がある場所へバケツを置いておくと、二次被害を防げます。


・ドレンホースに不具合がないかを確認する


「エアコンから水が出てくる原因」の項でも述べたように、エアコンの水漏れの多くはドレンホースの不具合が原因です。ドレンホースをチェックし、ゴミなどで詰まっていないか・破損部分がないかなどを確認しましょう。ゴミが詰まっていたら、掃除機や割り箸などでゴミを取り除きます。


・フィルターを掃除する


エアコンのフィルターが汚れていると、ドレンホースへの排水がうまく行われずに水漏れの原因となります。フィルターを取り外し、掃除機を使ってフィルターの表面からホコリを吸い取った後、裏面に水をかけ汚れを落としましょう。掃除した後はしっかり乾燥させてから元の位置に取り付けます。



■ダメな場合は修理業者に依頼しよう


これまで紹介した応急処置を試みても水漏れが解決しない場合は、他の原因が考えられます。エアコン内部の故障やドレンホースの破損は、お客様ご自身では対応ができないため、修理業者への依頼が必要です。

賃貸物件の場合は、大家さんもしくは管理会社に連絡して指示を仰ぎましょう。契約内容によるものの、借主が故意に壊していない限り、賃貸物件に設置されたエアコンの修理代は貸主負担になるケースがほとんどです。

持ち家の場合・もしくは賃貸物件でも修理は借主対応であると言われた場合は、専門業者に点検・修理を相談しましょう。エアコンの保証期間内であれば、メーカーや購入店舗で無料で修理対応が受けられる可能性もあります。保証期間が過ぎている場合は、点検のうえで見積もりを依頼すると安心です。



■まとめ


本記事で紹介してきたように、エアコンの水漏れを放置すると、エアコンの故障や室内環境の悪化につながります。水漏れを発見したら、できるだけ早く対処するようにしましょう。

修理業者を選ぶ際には、ホームページで実績や経験を確認し、対応可能なメーカーや種類が幅広いか・修理後の保証があるかどうかなどをチェックしましょう。



エアコンは、基本的に10年以上お使いいただくことが可能です。ただ、エアコンの最新機種は、10年前に比べ性能が格段にアップしています。消費電力のカットやAIによる省エネ運転など、省エネに目を向けた機能も多数搭載されるようになりました。

現在お使いのエアコンが修理可能かどうか・最新のエアコン事情について知りたいなど、エアコンに関するお問い合わせがございましたら、菜花空調までお気軽にお問い合わせください。お客様目線とプロの目線の両面から、最適なアドバイスをいたします。