エコキュートとエネファームの違いとは?各メリット・デメリットや導入費用などポイント別で解説!
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皆さん、こんにちは。宮城県塩竃市を拠点に仙台市を中心としてガス・石油設備、空調設備、リフォーム工事を手掛ける設備工事会社の株式会社 菜花空調_みんなの設備屋さんです。
家庭でのエネルギー効率を高め、環境にも優しい暮らしを実現するために、給湯システム選びは非常に重要です。中でも「エネファーム」と「エコキュート」は、次世代型の給湯システムとして注目を集めていますが、どちらが本当に自分に合った選択なのか悩む方も多いでしょう。それぞれの特徴や違いを正しく理解することで、光熱費を抑え、快適な生活を実現することが可能です。
本記事では、専門的な視点からエネファームとエコキュートの違いをわかりやすく解説し、最適な選び方のポイントをお伝えします。どちらを選ぶべきか迷っている方は、ぜひ最後までお読みください。
■エネファームとエコキュートの違いは?
エネファームとエコキュートは、どちらも次世代型の給湯システムとして注目されていますが、その技術や機能には大きな違いがあります。どちらがより家庭に適しているかを判断するためには、基本的な仕組みを理解することが重要です。
・エネファームとは?
エネファームは、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムです。このシステムは、天然ガスやLPガスを使用して発電を行い、その際に発生する熱を利用してお湯を作るという仕組みです。エネルギーを効率的に利用できるため、光熱費の節約とCO2排出量の削減に貢献します。
エネファームの大きな特徴は、発電と給湯が同時に行える点です。日常生活で必要な電力を自宅で生成することができ、余った電力は蓄電したり、売電することも可能です。そのため、家庭のエネルギー自給率を高め、エコな生活をサポートするシステムとして注目されています。
・エコキュートとは?
エコキュートは、ヒートポンプ技術を使って大気中の熱を取り込み、その熱でお湯を沸かすシステムです。主に電力を利用して動作し、夜間の安価な電気料金を利用して効率的にお湯を作り出す点が特徴です。
このシステムは、ヒートポンプによって外気の熱を圧縮し、そのエネルギーを使って高温のお湯を生成します。少ないエネルギーで大量のお湯を供給できるため、経済的にも環境的にも優れた選択肢といえます。エコキュートは、特に電力会社が提供する「夜間電力プラン」などを活用することで、電気代の節約効果が期待できます。
■エネファームのメリット・デメリット
エネファームとエコキュートのどちらを選ぶかを検討する際には、各システムのメリットとデメリットをしっかりと把握することが重要です。それぞれに特有の利点がある一方で、導入コストや維持費など、考慮すべき課題も存在しますので、それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
<エネファームのメリット>
・自家発電が可能
エネファームは、家庭用の燃料電池を使って電気を作り、その発電過程で生まれる熱を利用してお湯を作ります。このため、電気とお湯の両方を効率的に自家供給することが可能です。自宅で電力を発電できるため、電力の自給自足ができ、余剰電力を蓄電したり売電したりすることで、電気代を抑えることもできます。
・停電時のバックアップ
停電が発生した際も、エネファームは自宅で発電を行うことができ、一部の家電を動かすことが可能です。災害時や停電時に備えるためのシステムとしても役立ちます。
・高効率なエネルギー利用
発電の際に出る熱をそのまま給湯に利用できるため、エネルギーの無駄が少なく、効率の高いシステムです。特に家庭の電力消費が多い場合は、節約効果が大きく期待できます。
<エネファームのデメリット>
・導入費用が高い
エネファームのデメリットは、その初期コストです。導入には数百万円かかることがあり、これは一般家庭にとって大きな負担です。ただし、国や自治体からの補助金制度が用意されているため、これを活用することで一部の費用を軽減することができます。
・設置スペースの制約
エネファームは給湯器と発電装置の両方を設置するため、ある程度のスペースが必要です。特に都市部の狭小地やマンションなど、設置場所に制限がある場合には設置が難しいこともあります。
・定期的なメンテナンスが必要
燃料電池を使用するエネファームは、定期的なメンテナンスが必要です。特に寿命を迎えた際には機器の交換が必要であり、その費用も追加で発生する点はデメリットです。
■エコキュートのメリット・デメリット
<エコキュートのメリット>
・光熱費の節約
エコキュートは、夜間の安価な電力を利用してお湯を作るため、光熱費を大幅に削減できます。特に電気料金が時間帯によって異なる「夜間電力プラン」を活用することで、より効果的に節約が可能です。
・環境に優しい
エコキュートのヒートポンプ技術は、大気中の熱を利用してお湯を作るため、二酸化炭素の排出量を抑えることができます。化石燃料を直接使用しないため、環境負荷が少ないのもエコキュートの大きな魅力です。
・少ないメンテナンスコスト
エコキュートは比較的シンプルな技術を使用しているため、長期間にわたって大きなメンテナンスが不要で、維持費を抑えることができます。
・省スペースで設置可能
給湯専用機器としては比較的コンパクトで、家庭の外部スペースに設置できるため、場所をあまり選びません。
<エコキュートのデメリット>
・冬季や寒冷地での効率低下
エコキュートは、外気の熱を利用してお湯を作るため、冬季の寒冷地ではその効率が低下する場合があります。寒冷地では追加のヒーターが必要になることもあり、その分のコストやエネルギー消費も考慮する必要があります。
・大量のお湯の使用に限界
一度に大量のお湯を使う家庭では、タンクの容量によってお湯切れを起こすことがあります。タンクのサイズや使用状況に応じて、こまめにお湯を作り足す必要がある場合もあります。
■【ポイント別】エネファームとエコキュートの違い
エネファームとエコキュートは、どちらも高効率な給湯システムですが、さまざまな面で違いがあります。ここでは、必要なエネルギー、導入費用、ランニングコスト、節約効果、湯切れ、停電時の対応など、重要なポイントごとに両者の違いを詳しく見ていきましょう。
・必要なエネルギー
エネファームは、天然ガスやLPガスを使って発電し、その際に生じる熱を利用してお湯を作ります。つまり、ガスをエネルギー源としているため、ガス供給エリアでの設置が必要です。また、発電機能を持つため、家庭の電力消費を減らすことができるのが大きな強みです。
一方、エコキュートは電気と大気中の熱を利用してお湯を沸かします。特に夜間の電力を使って効率的に稼働するため、電気料金が安い時間帯にお湯を作ることで、家庭の光熱費を抑えることができます。ガスの供給が不要で、電気さえあればどこでも設置できるというのがエコキュートの大きな利点です。
・導入費用
エネファームの導入費用は非常に高く、一般的に数百万円ほどかかることが多いです。初期コストが大きい一方で、国や自治体の補助金を利用できるため、導入コストを一部軽減することが可能です。しかし、補助金を考慮しても、エコキュートよりも高額な投資が必要となるケースが多いです。
エコキュートは、エネファームと比べると初期費用が比較的安価です。導入には数十万円程度かかることが一般的で、エネファームほど高額な設備投資は不要です。こちらも補助金が利用できるため、設置コストを抑えることが可能です。
・ランニングコスト/節約効果
エネファームは自宅で発電を行い、発電した電気を使用することで電力会社から購入する電気の量を減らすことができるため、結果として光熱費が抑えられます。しかし、ガス代がかかるため、ガス料金が高騰する地域ではその分のコストも上がる点を考慮する必要があります。逆に電力消費が多い家庭ではコストメリットを大きく享受できます。
エコキュートの場合、夜間の安価な電力を活用するため、電気料金が抑えられることが最大のメリットです。日中にお湯を使う際も、夜間に作り置きしたお湯を使うため、昼間の電力消費を抑えることができます。結果として、全体的な光熱費をかなり節約することが可能です。
・湯切れ
エネファームは、その場で発電しながらお湯を作り出すため、基本的に湯切れの心配が少ないシステムです。お湯が必要になればすぐに供給できるため、たくさんのお湯を使用する家庭でも安定した給湯が可能です。
エコキュートは、あらかじめタンクに貯めたお湯を使うため、タンクの容量に依存する部分があります。特に一度に大量のお湯を使うと湯切れを起こすことがありますが、タンクの容量を大きくすることでこのリスクを軽減できます。家族の人数やお湯の使用量に応じて、適切なタンクサイズを選ぶことが重要です。
・停電時
エネファームは、自家発電機能があるため、停電時でもある程度の電力供給が可能です。停電時に重要な家電や照明を動かせるという点で、災害対策としても優れた性能を発揮します。
エコキュートは、電気を使うシステムであるため、停電時にはお湯を作ることができません。また、タンクに貯めているお湯があれば、停電中でもそのお湯を使うことは可能ですが、長時間の停電が続けばそのお湯を使い切ってしまうことがありますので、非常時の対応を考慮しておく必要があります。
■結局、エネファームとエコキュートはどっちがいいの?
エネファームとエコキュート、どちらのシステムがより適しているかは、各家庭のライフスタイルやエネルギー使用状況に大きく依存します。それぞれに明確なメリットがあるため、何を重視するかによって最適な選択が変わってきます。
まず、エネファームは、発電と給湯を同時に行うことができるため、電力消費が多い家庭にとっては大きなメリットがあります。特に、一度に大量の電気とお湯を必要とする家庭や、停電時に電力のバックアップが欲しいと考える家庭には最適です。しかし、導入コストが数百万円に達する場合も多く、初期費用を重視する方にはややハードルが高い選択肢です。
一方、エコキュートは、夜間の安価な電力を使って効率よくお湯を沸かすため、光熱費を抑えたい方に向いています。初期費用もエネファームに比べてはるかに低く、一般的に数十万円程度で導入可能です。また、設置スペースが比較的小さく、都市部の住宅でも導入しやすいのが魅力です。ただし、停電時にはお湯を作ることができないため、停電対策が重視される家庭では注意が必要です。
どちらを選ぶべきかの具体的なポイントとしては、以下の点を検討してください:
• 電力消費量:電力を多く使う家庭ではエネファームが有利。
• 初期費用:費用を抑えたい場合はエコキュートが適している。
• ライフスタイル:停電リスクが気になる場合はエネファームが安心。
• 設置スペース:都市部の限られたスペースにはエコキュートが好適。
最終的に、自宅の条件やライフスタイルをしっかりと考慮し、長期的な視点で選ぶことが大切です。費用対効果や快適さを求める方にはエコキュートが適しており、一方で、発電機能や災害時の対策を重視する場合はエネファームが理想的な選択となるでしょう。自宅に最適なシステムを選んで、快適で経済的な暮らしを実現しましょう。
みんなの設備屋さんは、仙台市を中心に宮城県、山形市の設備工事を行っているプロのお店です。エコキュートの設置や交換はもちろん、エアコン、給湯器、暖房、水回りなど、水道や電気に関するお困りごとに対応しています。
エコキュート設置後も、メンテナンスや点検、修理など、充実のアフターサービスを実施しており、故障や不具合の発生時にも、迅速対応可能です。
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