エコキュート「水抜きしたことない」は危険?正しいメンテナンス方法と長持ちさせる5つのコツ【宮城県版】
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皆さん、こんにちは。宮城県塩竃市を拠点に仙台市を中心としてガス・石油設備、空調設備、リフォーム工事を手掛ける設備工事会社の株式会社 菜花空調_みんなの設備屋さんです。
「エコキュートを設置してから数年、一度も水抜きをしたことがないけれど、このまま使い続けても大丈夫だろうか」
こうした不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。実際に、お客様からいただくご相談の中でも、タンクのメンテナンスを一度も行っていないというケースは決して珍しくありません。
しかし、住宅設備工事のプロとして申し上げますと、定期的な水抜きを怠ることは、機器の性能低下や予期せぬ故障のリスクを確実に高める要因となります。特に厳しい冬を迎える地域においては、メンテナンス不足が凍結による配管破裂などの深刻なトラブルに直結する恐れもあります。
この記事では、これまでメンテナンスをされてこなかった方に向けて、初心者でも安全に行える「正しい水抜きの手順」と、注意点を詳しく解説します。大切な設備をより長く、より安全にお使いいただくためのガイドとして、ぜひ本内容をご活用ください。
■エコキュートの「水抜きをしたことがない」とどうなる?

長期間メンテナンスを怠ったエコキュートは、内部に目に見えないダメージが蓄積されています。正常に稼働しているように見えても、内部では以下のようなリスクが進行している可能性があります。
・寿命が縮まり、故障の原因になる
タンクの底には、水道水に含まれる不純物が「スラッジ(泥状の汚れ)」として溜まります。これが配管に回り、熱交換器やポンプに目詰まりを起こすと、機器に過度な負荷がかかります。心臓部が故障した場合、修理費は数万〜十数万円にのぼることも珍しくありません。定期的な水抜きは、こうした高額修理を未然に防ぐ「守りのメンテナンス」なのです。
・お湯の衛生状態が悪化する(黒い汚れ・悪臭)
「お風呂に黒いカスが浮く」「お湯が臭う」といった症状は、タンク内の汚れが限界を超えているサインです。溜まった不純物や劣化したパッキン片がお湯と一緒に浴槽へ流れ込んでいる状態です。特にお子様やご高齢の方がいるご家庭では、清潔な入浴環境を保つためにタンク内の清掃(水抜き)が欠かせません。
・電気代が余計にかかる可能性
汚れが熱交換器に付着すると、熱の伝わりが悪くなる「熱交換効率の低下」が起こります。設定温度まで沸かすのにより多くの電力が必要になり、結果として電気代が微増します。省エネ性能を維持し、家計を守るためにも水抜きは非常に有効な手段です。
■なぜ水抜きが必要なの?タンク内の仕組みと汚れの正体

清浄な水道水を使用していても、エコキュートの構造上、タンク内には一定の物質が蓄積されます。ここでは、汚れの正体と地域特有のリスクを解説します。
・タンクの底に溜まる「スケール」の正体
水道水に含まれるカルシウム等のミネラル成分が、加熱により結晶化したものを「スケール」と呼びます。特に井戸水を使用しているご家庭は、水道水よりも蓄積が早く故障リスクが高いため、より注意が必要です。また、地震の後は配管内のサビや泥がタンクに流れ込みやすいため、地震後の水質チェックも重要になります。
・水抜きの目的は「タンク内清掃」
エコキュートの水抜きは、タンクの水をすべて入れ替える作業ではありません。構造上、汚れは最も低い部分に溜まるため、排水栓を短時間開けて「底に溜まった不純物を水圧で押し流す」のが目的です。いわば、タンク内の「ゴミ出し」のような手軽で重要な作業なのです。
■水抜きを行うべき頻度と最適なタイミング

メンテナンスには、効果的かつ安全な時期があります。特に寒冷地では、時期を間違えると故障を招く恐れがあるため、以下のスケジュールを参考にしてください。
・基本は「半年に1回(年2回)」
健康な状態を保つため、メーカーは半年に1回程度の実施を推奨しています。大掃除や衣替えの時期など、生活の節目に合わせて習慣化するのが忘れにくくおすすめです。
・宮城県民は「真冬(1月・2月)」の掃除目的の水抜きはNG
宮城県などの寒冷地では、1月や2月の氷点下になる日に水抜きをしてはいけません。排出した水が管内で凍りつき、破損や詰まりを招くリスクがあるからです。ベストタイミングは、本格的な冬が来る前の「10〜11月」か、雪解け後の「3〜4月」です。暖かい日中を狙いましょう。
・断水後やお湯が汚れた時
地震や水道工事による「断水」の復旧直後は、濁り水が混じりやすいため注意が必要です。すぐに給湯せず、まずはキッチンの水栓(水側)から水を出して濁りを除去し、それからタンクの水抜きを行うことで故障を未然に防げます。
■初心者でも簡単!自分でできるエコキュートの水抜き手順

ポイントさえ押さえれば、水抜きは誰でも行えます。ただし、機器の状態によってはプロに任せるべきケースもあるため、手順を確認しましょう。
・【重要】作業前に「設置年数」を確認してください
設置から10年以上経ち、一度も水抜きをしていない場合は注意してください。排水栓のパッキンが劣化しており、一度開けると「閉まらなくなる(水漏れする)」リスクがあります。10年以上経過している場合は、無理をせずプロに点検と清掃を依頼するのが安全です。
・準備するものと所要時間
特別な工具は不要で、軍手があれば十分です。所要時間は15分〜30分程度。お湯が冷めている朝方や、沸き上げが終わった昼間に行うのが適しています。
・具体的な5つのステップ
基本的な流れはどの機種も共通です。詳細はお手元の取扱説明書をご確認ください。
①漏電遮断器をOFFにする:安全確保のため、電源スイッチを遮断します。
②給水止水栓を閉じる:タンクへの流入を止めます。
③逃し弁を開ける:空気を取り込み、排水を円滑にします。
④排水栓を開けて排水する:1〜2分程度排水し、沈殿物を排出します。
⑤復旧と「エア抜き」:排水栓を閉じ、給水止水栓を開けます。逃し弁から水が連続して流出するのを確認してから弁を戻してください。その後、建物内の混合水栓(お湯側)を開き、空気が完全に抜け切るまで通水を行います。このエア抜きを怠ると、動作不良やエラーの原因となります。
■必ず確認!水抜き時の3つの注意点

安全とマナーを守るための重要なポイントです。特に熱と寒さへの対策は、作業において命取りになることもあるため徹底してください。
・やけどに注意(高温のお湯が出る)
タンク内は80〜90℃近い熱湯です。排水口から出るお湯に直接触れないよう、軍手や長袖を着用し、足元にも十分注意して作業してください。
・凍結防止のため「浴槽のお湯」は抜かない(冬場)
これは冬場の日常的なコツです。マイナス4度を下回るような夜は、浴槽の残り湯を循環口より10cm以上上まで残しておいてください。エコキュートの自動凍結防止機能が作動し、配管の破損を守ってくれます。
・悪質な訪問販売業者に注意
最近では「無料で点検します」という業者による詐欺被害が増えています。自治体やメーカーが予告なく無料点検に来ることはありません。「このままでは爆発する」などと不安を煽る業者には警戒し、毅然と断りましょう。
■エコキュートを10年以上長持ちさせる5つのコツ

水抜き以外にも、日々の心がけで寿命を延ばすことが可能です。現場で見てきた「長持ちしている家」の共通点をご紹介します。
・定期的な水抜き(タンク内清掃)
今回ご紹介した年2回の清掃が最大の基本です。汚れを溜めないことが、内部腐食を防ぐ最も安上がりな投資になります。
・ふろ配管(追い焚き配管)の洗浄
市販の洗浄剤(ジャバ等)で追い焚き配管を定期洗浄しましょう。皮脂汚れを除去することで、ポンプへの負担を減らし、清潔なお湯を保てます。
・ヒートポンプユニット周りの整頓
室外機の周りには物を置かないでください。特に、冬に雪に埋もれると効率が激減し故障の原因になるため、こまめな除雪が重要です。
・冬場の凍結防止対策(保温材の確認)
外の配管を包む保温材がボロボロになっていないか確認してください。中の管が見えていると凍結破裂しやすいため、早めの補修が肝心です。
・プロによる定期点検(3〜5年に1度)
プロはパッキンの劣化や漏電の有無など、素人では見れない箇所をチェックします。早期発見が、結果としてトータルコストを抑えることにつながります。
■まとめ

ここまで解説した通り、貯湯タンクのメンテナンスを怠ることは、衛生面の悪化や不測の故障、そして経済的な損失を招く直接的な要因となります。
特に宮城県の厳しい冬を故障なく乗り越えるためには、適切な時期に正しくケアを行うことが不可欠です。ご自身での水抜き作業が、お使いの設備の健康状態を把握する第一歩となります。
もし、ご自身での作業に少しでも不安を感じる場合や、設置から10年以上が経過している場合は、無理に操作せずプロの点検を受けることをお勧めします。適切なタイミングでの専門的なメンテナンスは、結果として機器の寿命を延ばし、安全で快適な暮らしを守ることにつながります。
■仙台市周辺でエコキュートの修理・点検なら「みんなの設備屋さん」へ

「みんなの設備屋さん」は、仙台市を中心に、宮城県全域および山形市での設備工事を専門とするプロフェッショナル集団です。エコキュートや給湯器の交換・点検をはじめ、エアコン設置や水回りのトラブルなど、水道と電気に関わるあらゆる課題に迅速に対応しております。
私たちの最大の特徴は、地域に根ざした「超特急工事」です。給湯器の故障は、生活の質に直結する緊急事態です。だからこそ、お困りのお客様のもとへ即日お伺いできる体制を整えています。
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