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2023/09/22

エコキュートはやめとけという噂の真相はいかに? メリットとデメリットをわかりやすく解説!

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皆さんこんにちは。
宮城県塩竈市を拠点に、エアコンやガス給湯器の販売・取付工事を行っている株式会社菜花空調です。

エコキュートは、大気中の熱を使ってお湯をわかす電気給湯器です。省エネ効果が高くエコな給湯設備として、近年ではガス給湯器から買い替えるケースも増えています。

一方、「エコキュートはやめとけ」という意見も散見されるため、「本当にエコキュートにしても大丈夫なの?」と疑問に思っている方もいるでしょう。そこで今回は、「エコキュートはやめとけ」という噂の真相や、エコキュートのメリット・デメリットについてわかりやすく解説します。



■「エコキュートはやめとけ」といわれている理由



エコキュートは優れた給湯設備であるにもかかわらず、なぜ「やめとけ」といわれてしまうのでしょうか? 主な理由としては以下の4つが挙げられます。


・導入費用が高い


エコキュートの導入費用の相場は、40万円〜80万円程度です。ガス給湯器は高くても20万円〜40万円程度ですから、約2倍の導入費用がかかることになります。

ただ、エコキュートはガス給湯器よりも耐用年数(寿命)が長いという特徴があります。一般的なガス給湯器の耐用年数は10年程度ですが、エコキュートは15年程度です。そのため、実質的な初期コストの差は2倍もありません。

それに加え、エコキュートは光熱費が安いというメリットがあり、最終的にはガス給湯器よりもお得になります。詳しくは後述します。


・お湯切れを起こすことがある


エコキュートは、夜間にお湯を沸かして貯湯タンクに貯めておき、日中に使用するという仕組みの給湯器です。そのため、お湯を使いすぎると「お湯切れ」を起こすことがあります。

日中に追加で沸かすことも可能ですが、そうするとコストが割高になってしまいます。なぜならエコキュートは、夜間電力が安い電気料金プランを契約し、夜間に1日分のお湯を作ることを前提に使用されるからです。

そこで、お湯切れを防ぐためにも、家族の人数やライフスタイルに適したサイズの貯湯タンクを選びましょう。目安としては、370Lが3~4人家族、460Lが4~5人家族、500Lが5~6人家族向けです。お湯を多く使うご家庭なら、1段階上のサイズを選ぶといいでしょう。絶対に湯切れを起こしたくない場合は、こまめに沸き増しをしてくれる「湯切れ防止機能」がある製品を使うのがおすすめです。


・水圧が弱い


エコキュートは貯湯タンクに負荷がかかりすぎないよう、減圧弁で水道の水圧を下げているため、ガス給湯器よりも水圧が低い傾向にあります。ガス給湯器の水圧は500kPaほどですが、エコキュートは180kPa程度と、約3分の1です。

そのため、人や場所によってはお湯の勢いが物足りなく感じられるかもしれません。水道並みの水圧がほしい時は、高圧仕様のエコキュートを使用するのがおすすめです。特に、2階以上に浴室やキッチンがある住宅では、水圧確保のために高圧仕様の製品を選ぶのが望ましいでしょう。


・音が気になる


エコキュートの作動中は、ヒートポンプの振動音などの動作音が発生します。加えて、エコキュートは電気料金の安い夜間に稼働させるのが基本なので、余計に音が気になる方もいるでしょう。

しかし、エコキュートの動作音は40dB〜50dBであり、図書館の中や静かなオフィス、家庭用エアコンの室外機などと同程度です。そのため、設置場所の工夫や防音対策によって十分対応できます。

たとえば、寝室の真横や隣家のそばには設置しない方がいいでしょう。どうしても設置せざるをえない場合は、防音工事を行って音を伝わりにくくしたり、防振対策によって振動自体を抑えたりするのがおすすめです。



■エコキュートのメリットはこんなにたくさんあります!



エコキュートにいくつかデメリットがあるのは確かですが、だからといって「やめとけ」という意見が正しいとは限りません。エコキュートには、デメリットを上回る多くのメリットがあるからです。エコキュートの主なメリットを見ていきましょう。


・光熱費を削減できる


エコキュートの最大のメリットは、ガス給湯器に比べて光熱費が安くなるケースが多いことです。家族の人数やライフスタイルにもよりますが、ガス給湯器(都市ガス)からエコキュートに買い替えると、年間の光熱費が4万円〜5万円ほど安くなります。

これは、夜間の電気料金が安いプランを契約し、夜間に1日分のお湯を沸かして貯湯しておくという使い方ができるためです。使用するお湯の量が多いほど、この節約効果は大きくなります。10年間使い続ければ、初期費用を回収できるのはもちろん、光熱費を大幅に節約できるでしょう。


・断水時でもタンクのお湯が利用できる


エコキュートは貯湯タンク内のお湯は、災害などで断水が発生した時に取り出して使うことができます。一般的なサイズである370Lのタンクが満タンになっていれば、3人家族の約3日分の生活用水を確保できるのです。

また、一部のメーカーのエコキュートは、沸かしたお湯をそのまま飲用水として使用できます。それ以外のエコキュートのお湯を飲用に使う場合は、必ず改めて煮沸しましょう。


・火災のリスクが低い


ガス給湯器は火を使ってお湯を沸かすため、どうしてもガス漏れや火災のリスクがあります。その点、エコキュートは電気と空気中の熱を使ってお湯を沸かすので、火災のリスクがとても低いのが魅力です。もちろん、不完全燃焼による一酸化炭素中毒の心配もありません。小さなお子様がいるご家庭などには、安全性の高いエコキュートがおすすめです。


・環境に優しい


エコキュートは、空気中の熱を集めてお湯を沸かす「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」です。稼働させる際に電力は使用するものの、総合的なエネルギー消費はガス給湯器よりも少なく、CO2排出量を削減できます。また、オゾン層を破壊するフロンガスも使用していません。省エネ性が高く、環境に優しい給湯設備だといえるでしょう。

さらに、自宅に太陽光発電システムが設置されているなら、自家発電した電気を使ってお湯を沸かすこともできます。この場合は、さらに省エネ性が高まります。



■エコキュートの設置はこんなご家庭におすすめ!



エコキュートが適しているかどうかは、ご家庭の事情によっても変わってきます。以下の条件を満たすご家庭はエコキュートとの相性がいいので、ぜひ導入を検討してみてください。


・設置スペースに余裕がある


エコキュートは屋外に設置する設備で、それなりにサイズがあることから、一定以上の設置スペースを必要とします。なおかつ、お湯切れ対策や将来家族が増えた時のことを考えると、タンクの大きさには余裕を持たせておきたいところです。そのためエコキュートは、設置スペースに余裕があるご家庭に向いています。


・家族の節約意識が高い


エコキュートは光熱費の削減が期待できるため、ご家族の節約意識が高いご家庭にはとても適しています。また、お湯を無駄遣いしているとお湯切れの可能性が高まりますが、節約意識の高いご家庭ならその心配もないでしょう。本当はお湯をたっぷり使って入浴やシャワーを楽しみたいけれど、ガス代が高いので遠慮している……というご家庭にも最適です。


・太陽光発電システムを設置している・興味がある


エコキュートは電気を使ってお湯を沸かすため、太陽光発電システムや蓄電池との相性が抜群です。日中は太陽光発電で電力を賄えるので、夜間の電気代が安くなるプランとも噛み合います。すでに太陽光発電システムを設置しているか、今後設置する可能性があるなら、ぜひエコキュートもセットで設置してみましょう。


以上のように、光熱費の削減をはじめとして、エコキュートには多くのメリットがあります。「エコキュートはやめとけ」というのは、あくまでも短所に注目した見方にすぎません。設置にあたって、いくつか注意すべき点はありますが、それらも工夫次第で十分対策が可能です。

今後も当面は、電気代の高騰が続くと考えられます。ガス給湯器からエコキュートへの買い替えは、光熱費の節約方法として非常に有効です。エコキュートに魅力を感じる方は、今のうちに買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。

なお、東北電力と電気の供給契約をしている方は、東北電力の「エコ替えキャンペーン」を利用して補助金を受け取り、お得にエコキュートを設置することが可能です。詳しくは以下の記事をご覧ください。

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