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2023/05/15

梅雨の湿気対策! エアコンの冷房・弱冷房除湿・再熱除湿機能はどう使い分けるのが効果的?

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皆さんこんにちは。
宮城県塩竈市を拠点に、エアコンやガス給湯器の販売・取付工事を行っている株式会社菜花空調です。

今年も5月に入り、汗ばむような陽気の日がだんだんと増えてきました。じめじめする梅雨も近づいており、湿気対策としてエアコンが活躍する季節です。すでに冷房をつけているという方もいるでしょう。

ところで、エアコンには冷房運転の他に「除湿(ドライ)」という機能もあります。「梅雨時は除湿運転がおすすめ」という説はよく聞かれますが、この2つの機能は一体何が違うのでしょうか? ここでは、エアコンの冷房運転と除湿運転の違いや、使い分けのポイントをご紹介します。



■エアコンの「冷房」と「除湿(ドライ)」は何が違う?



エアコンの冷房と除湿(ドライ)は、実際に運転し比較してみても、一体何が違うのかよくわからないという方もいると思われます。しかし、この2つは目的が異なる機能であり、使い分けが重要なのです。冷房と除湿の違いを確認しておきましょう。


・冷房運転の特徴


冷房は、室内の「温度」を下げることを主目的とする機能です。冷房運転をすると、まず室内の空気がエアコン室内機に取り込まれます。室内機内部の熱交換器の導管には、低温の「冷媒」が流れており、これによって何層にも重なったフィンが冷やされています。そこへ空気を送って温度を下げ、部屋の中へ戻すことで室温を下げるのです。

また、空気の熱を受け取り温まった冷媒は室外機に送られ、熱交換器や減圧機によって冷やされます。そして室内機に戻り、再び空気を冷やすのに使われます。これを何度も繰り返すのが、冷房運転の基本的な仕組みです。

なお、冷やされた空気は飽和水蒸気量(含むことができる水蒸気の量)が低下するため、含んでいた水蒸気が水になり、結露水としてドレンホースから排出されます。つまり、室内の水分がどんどん外に出ていくので、冷房運転をすると湿度も同時に下がります。冷房をかけているうちに室内が乾燥してくることが多いのはこのためです。


・除湿(ドライ)運転の特徴


除湿は、室内の「湿度」を下げることを主目的とする機能です。基本的な仕組み自体は冷房と同じで、室内の空気を取り込んで冷やし、再び室内に戻します。飽和水蒸気量の低下により、空気が含みきれなくなった水蒸気は結露水として排出されます。結果として室内の水分量が低下するので、湿度が下がるという仕組みです。

当然ながら室温も下がるのですが、除湿運転は冷房運転と異なり、室温を下げることを目的にしていません(温度設定も基本的に不可能)。そのため、あまり室温を下げない程度の弱い冷房をかけています。メインの目的は、あくまでも部屋の湿度を下げることであり、副産物として温度も下がっていると考えればいいでしょう。

また、エアコンの除湿機能は、「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類に大きく分けられます。詳しくは次の項目で解説します。



■除湿には2種類ある! 弱冷房除湿と再熱除湿の違い


エアコンの除湿運転には、「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があります。大きな違いは、除湿運転中の室温への影響です。それぞれの特徴を見ていきましょう。


・弱冷房除湿


弱冷房除湿は、先に解説した通りの仕組みで除湿を行う方式です。文字通り、弱い冷房運転によって除湿を行います。単に「除湿運転」と言った場合は、一般的にはこの方式を指します。弱冷房除湿の特徴は、水分を取り除くために温度を下げた空気をそのまま室内に戻すので、湿度を下げながら冷房も少しかけられる点です。

ただし、弱いとはいえ冷房をかけている状態なので、人によっては肌寒く感じることもあります。また、湿度が下がると体感温度も下がるため、温度の低下と合わせて思った以上に寒く感じることもあるでしょう。まだそれほど暑くなく、ジメジメした感じさえなくなれば十分という時期には、少し注意が必要です。


・再熱除湿


再熱除湿は、室内の温度を保ったまま湿度だけを下げる除湿方式です。取り込んだ空気の温度を下げて水分を排出するところまでは、冷房や弱冷房除湿と同じですが、その後に違いがあります。

再熱除湿ができるエアコンは、室内機の内部にヒーターを搭載しており、除湿のために温度を下げた空気を、室温と同等になるまで温め直します。名前通り「再び熱して」いるわけです。その上で室内に送風するため、室温はそのままに湿度だけを下げることができます。

一方、空気の温め直しという工程が加わっている分、弱冷房除湿や冷房運転よりも電気代が多くかかります。基本的な消費電力の量は、再熱除湿>冷房>弱冷房除湿です。ただし、使用する環境や設定温度によっても電気代は変わってきます。そもそも冷房運転と弱冷房除湿、再熱除湿は目的が異なるため、電気代だけを理由に使い分けるべきではありません。

ちなみに、エアコンの機種によっては「ハイブリッド除湿」という機能を搭載している場合もあります。ハイブリッド除湿とは、温度を下げて水分を除去した空気を室内の空気と混ぜ、室温に近づけた上で室内に戻す除湿方式です。ヒーターを使わないので、電気代を弱冷房除湿並みに抑えられますが、室温を保つ機能は再熱除湿に劣ります。



■梅雨の時期におけるエアコンの使い分け方


冷房運転と弱冷房除湿、再熱除湿は、基本的な仕組みが同じでありながらも少しずつ性質が異なります。電気代を抑えつつ快適な空気環境を整えるためには、機能の特徴をよく理解した上で使い分けることが大切です。そこで、梅雨の時期に最適な運転方式を選ぶためのポイントを確認しておきましょう。


・冷房運転が向いているケース


冷房運転が適しているのは、暑いので室温を下げることをメインにしつつ、ジメッとした感じもなくしたい場合です。最近は6月でも30℃を超える日が珍しくないので、そのような日に冷房運転をするといいでしょう。除湿運転は温度を下げる機能があまり高くないため、本格的な暑さの日には適していません。

なお、梅雨の時期のエアコンの設定温度は、低くても28℃程度が理想です。まだ夏本番というわけではないので、この設定温度でも十分に適温になります。エアコンの設定温度を1℃上げると、約10%の節電ができるので、設定温度は無理のない範囲で高くしましょう。もし28℃では暑いと感じる場合は、風量を上げて対応するのがおすすめです。


・弱冷房除湿が向いているケース


弱冷房除湿が適しているのは、ジメジメしているので部屋の湿度を下げつつ、やや暑いので温度も多少下げたい場合です。梅雨の中でも特に蒸し暑い日や、夏場の雨の日などに活躍します。もし肌寒く感じるなら、重ね着をするなどして対応しましょう。再熱除湿機能を搭載している機種であれば、そちらの使用も検討してください。


・再熱除湿が向いているケース


再熱除湿が適しているのは、温度はそのままで湿度だけを下げたい場合です。梅雨の時期は「ジメジメしているけれど肌寒い」という日がとてもたくさんあります。このような時こそ、再熱除湿を使うのがおすすめです。弱冷房除湿を使ってみたものの、少し寒く感じる場合も再熱除湿に切り替えるといいでしょう。


このように、エアコンの機能をよく理解して使い分けると、お部屋の空気環境は一層快適になります。状況にもよるのですが、ジメジメとした梅雨の時期は、基本的に除湿機能を使用するのがおすすめです。まだそれほど暑くないので湿度を下げれば十分快適になり、冷房運転に比べて電気代も節約できます。

また、寒いのが苦手な方は再熱除湿も活用するといいでしょう。最新のエアコンでは、ダイキンの「さらら除湿(リニアハイブリッド方式)」など、従来とは異なる方式の除湿機能を搭載した高性能機種も登場しています。梅雨が過ぎれば本格的な夏がやって来ますから、業者が繁忙期を迎える前に最新エアコンへの買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。


宮城県塩竈市の菜花空調は、ガス・石油設備、空調設備、水回り設備の専門工事業者です。宮城県のあらゆるエリアの工事を手掛け、誠実な対応と確かな技術力で地域の皆様からの信頼を獲得してきました。

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