エアコン室外機も凍る!? 正しい対処法と予防法、絶対にやってはいけないことを紹介
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皆さんこんにちは。
宮城県塩竈市を拠点に、エアコンやガス給湯器の販売・取付工事を行っている株式会社菜花空調です。
エアコンは寒い冬場に必要不可欠な設備です。特に東北地方の冬の寒さは厳しいため、ほとんどのご家庭ではフル稼働させることになるでしょう。
ところが、あまりにも寒い日にはエアコンの室外機が凍りつき、エアコンから暖かい風が出てこなくなることがあります。もし凍ってしまったらどうすればいいのでしょうか。また、どうすれば凍るのを防げるのでしょうか。ここでは、エアコン室外機が凍ってしまった場合の正しい対処法や、凍るのを防ぐ方法を紹介します。
■凍った室外機に熱湯をかけるのは絶対にダメ!
エアコンの室外機が凍ってしまった時は、「熱湯をかけて溶かすのが手っ取り早いのでは?」と考える方もいるでしょう。しかし、この方法は絶対にやってはいけません。なぜなら、凍った室外機に熱湯をかけると、極端な温度差のせいで内部の部品が破裂するおそれがあるからです。
また、熱湯は大量の水蒸気を出すため、それが室外機の中に入り込みます。内部に入った水蒸気は、屋外の寒さで急速に冷やされて結露・凍結し、内部の機器にダメージを与えてしまうでしょう。これも室外機の故障の原因となります。
さらに、大量のお湯をかけると、室外機の底板に水が溜まって凍結・膨張し、室外機内部の部品を破損させるリスクがあります。もし室外機が故障すれば、修理もしくは新品への交換が必要になり、多額の費用がかかってしまうでしょう。その上、修理・交換が済むまではエアコンなしで過ごさなければなりません。
そもそも、室外機が凍りつくような寒さでは、たとえ熱湯だろうとあっという間に冷えてしまいます。デメリットしかないため、どのような状況であっても、室外機に熱湯をかけるのは絶対にNGです。
■エアコンの室外機が凍った時の対処法
エアコンの室外機が凍ってしまった場合は、ひとまずエアコン以外の暖房器具(ストーブやこたつなど)を使ったり、厚着をしたりしてしのぎましょう。その上で、室外機の状態を改善する必要があります。主な対処法は以下の3つです。
●室外機の周囲の雪をどかす
室外機が雪に埋もれていると、室外機がさらに冷やされて溶けにくくなります。また、外の空気(熱)を取り込みにくくなるため、暖房効率が低下してしまい、電気代も高くなります。故障につながるケースもありますから、できる限り雪かきをしなければなりません。
目安としては、前面の吹き出し口と側面・背面の吸い込み口の前を、30cm程度開けるのが基本です。上に積もった雪も、落下して吹き出し口や吸い込み口を塞がないように取り除きましょう。作業中は事故防止のためにエアコン専用ブレーカーをオフにしておき、スコップなどを使って雪をどかしてください。
●電源を入れて霜取り運転をさせ、しばらく待つ
エアコンには「霜取り運転(除霜運転)」という、室外機に付着した霜や氷を自動的に溶かす機能があります。エアコンをつけてもすぐに温かい風が出てこないか、暖房運転中にエアコンが突然止まった場合は、故障したわけではなく霜取り運転をしているのです。
よほど寒い日でもない限りは、室外機が凍っても霜取り運転で溶かすことができます。室外機周辺の雪かきをした上で、電源を入れて10分~20分ほど待ってみましょう。温かい風が出てきたら、霜取り運転が終わった証拠です。
●ぬるま湯をかける
前述した通り、凍った室外機に熱湯をかけるのはNGです。しかし、かける方向や量に気をつければ、ぬるま湯をかけて凍った部分を溶かすことはできます。屋外に設置される室外機は雨に濡れることを想定しているため、上から水やぬるま湯をかける分には問題はないのです。
ただし、あまりにも大量のぬるま湯をかけたり、吹き出し口・吸い込み口から室外機の内側に入るようなかけ方をしたりするのはNGです。熱湯を大量にかけた場合と同じく、室外機の底板に溜まった水が凍結・膨張し、室外機を内側から破壊してしまう可能性があります。室外機の上(天面)だけに、少しずつぬるま湯をかけるようにしましょう。
ここまでご紹介してきた方法を試しても、エアコンが動かず温かい風が出てこないのであれば、エアコンが故障している可能性があります。10分~20分程度なら霜取り運転の範囲ですが、電源を入れて30分以上待っても温かい風が出てこない場合は、故障を疑うべきです。これ以上自分で何かしようとすると、より大きなトラブルを招く可能性があるので、専門業者に点検を依頼してください。
■エアコンの室外機が凍るのを防ぐ方法
寒い冬場は、ほんの5分や10分エアコンが止まるだけでもつらいものです。可能なら、室外機が凍ってから溶かすのではなく、凍ること自体を防ぐべきだといえます。そこで、以下の方法を試してみましょう。
●雪除けカバーをつける
室外機に雪除けカバーをつけると、室外機に直接雪が積もらないので凍りにくくなります。また、夏場には日差しを遮ってくれるので、室外機が熱を持って冷房の効き目が悪くなったり、故障したりするのを防ぐことができます。ホームセンターやネット通販などで安価に購入できるので、冬に入る前に設置しましょう。
●寒冷地仕様のエアコンを使う
エアコンには、地域の気候や環境に合わせたモデルがあり、寒さが厳しい地域や豪雪地帯に適した「寒冷地仕様」の製品も販売されています。通常モデルとの違いは、コンプレッサー(圧縮機)がパワフルで暖房機能が強力なのに加えて、室外機が凍るのを防ぐための対策が施されていることです。
たとえば、高性能な霜取り運転機能や、雪の吹き込み低減機能などを備えています。室内機にヒーターが内蔵されているモデルも多く、強烈な寒さの中でも凍りません。製品によっては、気温がマイナス25℃まで下がっても、問題なく使用することができます。主な寒冷地仕様エアコンとしては、三菱の「ズバ暖」やダイキンの「スゴ暖」が人気機種です。
さらに最近では、霜取り中でも暖房運転を維持できるモデルが登場しました。このタイプのエアコンを使えば、頻繁に霜取り運転モードに入って暖房が止まり、寒い思いをすることもありません。宮城県のように寒い地域にお住まいの方は、こういった高性能な寒冷地仕様エアコンを設置するといいでしょう。
ちなみに、エアコンを買い換える時は費用が気になりますが、モデルチェンジの時期であれば型落ち品を安く購入できます。型落ちとはいっても前年の最新モデルですから、性能は十分です。
一般的に、普及モデル(標準的なモデル)は3月~4月、上位モデルは10月~11月頃に新機種が発売されます。そのため、型落ち品を安く購入しやすいのは、普及モデルなら2月~3月頃、上位モデルなら9月~10月頃です。
特に3月と9月は家電量販店の決算期でもあるため、セールが行われる可能性も高く、狙い目の時期だといえます。冬の間にエアコン室外機の凍結に悩まされたり、パワー不足に感じられたり、古くて燃費が悪かったりするようであれば、3月にエアコンの入れ替えをするといいでしょう。
もちろん、自宅にどのようなエアコンが適しているのかは、お住まいの地域の環境や部屋の大きさ、ライフスタイルなどを考慮して判断する必要があります。また、自分では対応できないような不具合・故障が発生した時は、すぐに専門業者に相談することが大切です。プロの意見を聞いて、真冬でもエアコンを安定稼働させられるようにしましょう。
宮城県塩竈市の菜花空調は、ガス・石油設備、空調設備、水回り設備の専門工事業者です。宮城県のあらゆるエリアの工事を手掛け、誠実な対応と確かな技術力で地域の皆様からの信頼を獲得してきました。
弊社は一流メーカーの製品を使用し、明朗な工事価格設定とわかりやすい説明を行なうのがモットーです。東北電力 エコ替えキャンペーンの登録事業者にもなっており、ご自宅の環境やお客様のご要望に応じた最適な設備をご提案いたします。ガス設備・空調設備・各種リフォームのことなら、信頼と実績の菜花空調までお気軽にお問い合わせください。